漁船員(漁師)になろう!〜宮城県北部船主協会

宮城県気仙沼市にある宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所(国土交通省東北運輸局認可)の公式ブログ♪
遠洋・近海カツオマグロ漁船等の新規乗組員(未経験者)を広く募集しております!
「やりがい」って何?
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    現在、震災以降受入れた新人漁船員の数は82人になりまして

    受入れ準備中の方が5人となっております。

     

    今年は中学生と高校生からのお問い合わせが多いのが特徴です。

    「僕、中学3年生なんですけど、卒業したら漁師になりたい」

    とか

    「今、高1なんですけど、学校を辞めて漁師になりたい」

    などの問い合わせが非常に多く、対応に苦慮しているのが実態です。

     

    若い方は喉から手が出るほど欲しいのですが

    高校くらいは出てほしいという親心から躊躇してしまうのです。

    そして、社会経験が非常に乏しい彼らに、憧れだけでやってきた彼らに

    マグロ漁船という激務を受け入れられるのだろうか?という気持ちもあります。

     

    何のためにマグロ漁船に乗りたいの?お金を稼ぎたい?と質問すると

    お金という部分を否定したうえで「やりがい」「達成感」を得たいと一様に答えてきます。

    お金を否定というのは、お金も大事で欲しいけれど、一番の目的ではないということです。

     

    「やりがい」「達成感」の意味をネット検索しますと

     

    【やりがい(遣り甲斐)】

    物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。 「 −のある仕事」

    と書いてありました。

    つまりこの場合だと「仕事をしたことによってお金以外の何かが得られるので、心に張り合いのでる感情」

    を得たいということになります。

     

    【たっせいかん(達成感)】
    ものごとを成し遂げたことによって得られる満足感。 「 −のある仕事」

    これはまさしくこの通りだと思います。

     

    一言でいえば、おそらく「一体感」を得たいのではないかと思います。

    今の世の中、全て自動化。

    トイレも流しながら洗浄され、お風呂も勝手に湧き

    食器も自動で洗われ、床をみれば丸い機械が勝手に掃除をしてくれる。

    遊びと言えば、ピッと電源ボタンを押してゲーム開始。

    分からないことがあればインターネットが即座に何でも答えてくれる。

     

    親は生活の為と仕事づくめ。

    家に帰れば「疲れた、疲れた」で会話もない。

     

    近代的な生活を追いかけるあまり「感謝」が無くなってしまったように思います。

    昔はお風呂にお湯を沸かすだけでもひと苦労。

    今は電源ボタンをピッと押すだけ。声で知らせてくれる。

    何でもそう。

     

    あたり前だけど、電源ボタンをピッと押すだけの作業に誰も感謝しません。

    それくらい誰でもできるだろうと思うから。

    逆に言えば、作業をしても褒められなくなったということ

    家族に貢献した、役に立ったという意識を子供は感じにくくなったという事ではないでしょうか。

     

    薪でお風呂を沸かしてた時代。子供がお風呂当番だった時、こんな会話があったと思うんです。

    「お前のおかげで、お父さんはすぐにお風呂に入れるよ!ありがとうな」

    感謝された子供は嬉しいですよね。

    外で働き、お金を稼いでくるのはお父さんだけど

    そのお父さんを、子供の僕らが支えている。

    自分は家族の役に立っているという意識が生まれてくるんだと思うんです。

    それが感じにくくなっている。

     

    一番怖いのが、あまりにも便利になりすぎて

    親は子供の良いところを見つけにくいところです。

    昔は「勉強ができないけど工具の使い方はうまいな」とか

    「スポーツは出来ないけど、細かい作業は抜群にうまいな」とか

    良いところを見つけやすかったと思うんです。

    今では全部機械がやってくれる。作らなくてもお店に何でも売っている時代になった。

    子供の良いところを知る術が少なくなっているのではないでしょうか。

     

    そこからはじまるのが他人との比較。

    勉強やスポーツという極端に狭い視野で子供の能力や良いところを探ろうとする。

    「他の子は勉強ができるのに、何でうちの子はできないんだろう」

    「他の子はスポーツで活躍しているのに、何でうちの子はやろうとすらしないのだろう」

     

    悩みの大半が「他人との比較」だと言います。

    それを小さいころから押し付けてしまうと

    親が子供に次々悩みを植え付けることとなり、子供の精神は疲弊し自信を失ってしまいます。

     

    他人は他人だ!俺は俺なんだ!

    俺だって人の役に立てる何かがあるはずだ!!

    評価される何かがあるはずだ!!!

     

    子供はこんな葛藤で心がいっぱいになるはず。

     

    そんな時にこの「漁船員になろう!」を知り、マグロ漁船を知ることで

    自分は海が好きだし、釣りも好き。

    大海原でマグロを追うマグロ漁船に乗れば、皆と違うこの世界に飛び込めば

    他の人と比較されることも、することもない。

    真っ直ぐ前を向いて成長できるのではないか。

    この船の中だけの世界であれば、一所懸命仕事をするだけで皆に貢献できるのではないだろうか。

     

    一人前の漁師になることだけで、その船に対する貢献を意味しますし、評価も得られる。

    同じ船に乗る漁師の手伝いをしたり、手伝ってもらったりしながら皆の力で大漁満船にさせる。

    この一体感がイメージしやすかったり、ブログ「漁船員になろう!」でイメージを感じやす事から

    気仙沼に若い人が集まって来ているのではないかと思うのです。

     

    だから、現状に対する反発心の強い中高生が学校を辞めてでもマグロ漁船に乗りたいという現象が生まれているのだと思っています。これが全てではないでしょうけど。

     

    また、受け入れるマグロ漁船は「やりがい」、「達成感」を得られるような雰囲気を作っていく努力が必要であります。

    気仙沼地区ではすでに多くの船が行っている若手との対話がやはり重要です。

    対話の内容は難しい話じゃなくていいんです。

    他愛もない話でいい。

    「お前と飲むこの缶ビールの一杯が俺の楽しみだ」

    「お前の存在はこの船では重要だ。お前が早く一人前にならないと船が動かなくなる。一緒にがんばろう」

    「甲板で○○さんに叱られてたけど、理由は△△だからな。そんな時は□□した方がいいぞ!俺も若い頃は同じことで叱られた」

    「だいぶ仕事ができてきたな!次は●●をやってみよう」

    こんな感じです。

    船によっては「漁労長と2人でクリスマス会をやった」「船長と誕生会をやった」という声も聴くんです。

     

    つまり、自分は求められてるんだ。この船に居ていいんだ。自分は貢献できてるんだ

    という意識を若手に持ってもらうことが肝要なのです。

    ウチの若手は仕事の覚えが悪いから褒めようがない。。。なんて場合は、仕事以外の何かを口に出して言ってあげればいい。

    良いところが無い人なんていないと思うんですよね。

    嘘をつくんじゃなく、良いところを言ってあげればいい。ただそれだけです。

     

    これを3か月続けるとお互いが習慣化し、とてもいい関係になり仕事も上達する傾向があるんです。

    そんな若手と電話で話すと、とてもイキイキしているんです。

    これはお金じゃない何かを手にした瞬間だと思っています。

     

    それが「遣り甲斐」の甲斐になり、一体感を感じ、満たされていくんじゃないでしょうか。

     

    現代社会は複雑なような気もしますが、実はとてもシンプルで

    貢献したいと願う若者と、それに対する感謝を口にする先輩船員。

    この当たり前の関係を築くだけで、ガラリと世界が変わるのではないかと思うんです。

     

    マグロ漁船に乗りたい人と、マグロ漁船員を育成したい人。

    この相互の関係をより良いものにし、イキイキとした後継者を育成していくことが

    私の遣り甲斐、生き甲斐にもなっているのです。

     

    かなり過酷で厳しい仕事だけど、一体感を感じ、遣り甲斐にあふれ

    同時にお金も稼げるような環境を作り、もっともっと港を盛り上げて

    「若者があふれる港づくり」をグイグイと推し進めていきたいと思います!

     

     

     

    人生で最も永続的でしかも緊急の問いかけは

    「他人のために、いまあなたは何をしているか」である。

    キング牧師

     

     

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    お盆休みを終えて。
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      宮城県北部船主協会も8月13日〜15日までお盆休みをいただきました。

      16日からは通常通り活動しております。

      私はマイカー通勤なのですが、道路がガラガラでかなり早く事務所に到着してしまいました。(別にいいのですが・笑)

      世間はまだお休みのところも多いのですね。

      3日間のお休みだったので、かなりバタバタしちゃいましたね。

      お墓参りに行ったり、なんかスゴイ人達の飲み会に誘われたり

      気仙沼西高校の同窓会に参加したり、仙台にお買い物にいったりと

      ホントにバタバタでしたね〜

       

       

      同窓会は副会長をやっておりますし、今回は司会まで仰せつかっちゃいました。

      そしてまた、10月には気仙沼西高校の在校生徒に向けた講演まですることになり

      残る2か月間で何を話すか考えていかないといけません。

      私の性格上、ギリギリにならないと本格始動しないと思いますが(笑)

       

      学校側に「どのような話しを求めてますか?」と聞いたところ

      昨年の講演(同級生の志賀さん)は自らが体験した病気を通して

      命の大切さを訴え、生徒にとても評判が良かったので

      同様に吉田副会長さんにも自らの「生き様」を語っていただきたいと仰るわけです。

       

      生き様?????

       

      私の生き様って何でしょう?(笑)

      あらためて自分に問いかけてみると、非常に難しいお題であります。

      現役高校生に語る自分の生き様??難しい〜〜!

      それも持ち時間80分。

      資料も映像もパワーポイントもない状況で、自分の生き様を語りだけで80分というのは至難の業です。

       

      一晩考えてみたのですが

      時間的に考えて、高校時代の話が少しと

      東日本大震災からNHKのドキュメンタリー番組「きたれ!マグロ漁師」が放送された時点までの

      5年間を中心とした話になるのかと思います。

      高卒で、特に資格もなく、気仙沼市から出たことのない私が、新聞やテレビに何度も取り上げられ

      しまいにはドキュメンタリー番組が制作されるまでになったのか。。。

      という流れをカッコよさ気に話そうと思ってます(笑)

       

      テーマを示す仮の題は

      「きたれ!マグロ漁師〜出会いが支える天命追求型人生で夢をつかめ」

      何となくカッコいいでしょう(笑)

       

      人の生き方には「目標達成型」と「天命追求型」の二通りの生き方があるようです。

      学校教育の中では「目標達成型」が王道であるように思います。

      「看護師になりたい」「料理人になりたい」「管理栄養士になりたい」「医者になりたい」等々

      人生の夢を決めてもらい

      それに向かうためにはどこの大学、学校に進学しなければいけないのか

      進学するためには、今何をしなければいけないのか?という指導が現状だと思います。

       

      しかし、家庭環境も様々ですので

      高校生の思いだけで、簡単に決められるものではありません。

      夢を見いだせず、若いのにすべてを諦めてしまうケースもあるんじゃないかと思います。

      夢を追う同級生をうらやましく思い、焦った経験を持つ人もいますよね。

       

      逆に言えば「目標達成型」で生きられる人は、特に学校が指導しなくても

      生徒自身で着々と経験を積み重ねていけるんじゃないかとも思うのです。

       

      これを私自信の生き方でもある「天命追求型」を大きく提案していこうと思うのです。

      天命追求型とは、今そこにある仕事を一生懸命行うことで、次々と役割が与えられ

      自分でも気づかないうちに大きく成長しているのがこのスタイル。

       

      おそらく日本でただ1人だと思う「漁師リクルーター」という仕事はもともとあった仕事ではなく

      小さな仕事を一生懸命やってきた結果として与えられた大きな役割だと思うのです。

       

      気仙沼に来る若手漁船員も大半が「天命追求型」。

      このブログと出会い、私と出会い、船主と出会い、先輩乗組員と出会う。

      出会いがもたらす天命追求型の王道ともいうべき道をたどり気仙沼へとやってきます。

       

      生き方はひとつじゃないという事を話したい。

      高校生の頃にイメージした生き方ではなくとも、考え方を変えるだけで

      満足のいく人生を送れるようなることを話したいと思います。

       

      今日はちょっとリクルートとはかけ離れた話でしたが

      人の目を気にして、人とは違う人生を歩むことを躊躇している人たちに向けたお話でした。

       

       

      人の言うことは気にするな。

      「こうすれば、ああ言われるだろう・・・」

      こんなくだらない感情のせいで、どれだけの人はやりたいこともできずに死んでいくのだろう

      ジョン・レノン

       

       

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      | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
      海外からの写真を手にして。
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        3月14日付で掲載したS君(20歳)の事を覚えていますでしょうか?

        IMG_0473.JPG

        覚えていない方、今回はじめてこのブログをご覧になった方はこちらをご覧ください。
        ↓↓↓
        http://gyosenin-boshu.net/?day=20160314

        出港してから約2週間後、第1回目の寄港地バリ島べノア港に入港しました!
        入港しただけならブログで紹介することもないのですが
        社船(同じ船主所有の別船)に乗船する2人の若手船員と同じタイミングで入港するとの情報があったので
        とても楽しみにしていたのです♪
        3人でどんな話をするのかな〜
        会話が盛り上がればいいなぁ〜
        刺激し合える関係になればいいなぁ〜
        親のように心配する私(笑)

        バリ島入港当日の朝(日曜日)に何気なく自分のスマホを見たら
        LINEに着信がありました。
        社船に乗船している若手船員のひとりF君(23歳)からでした。
        「おはようございます。ご無沙汰しております。まもなくバリ島に入港します」

        IMG_0544-2.jpg

        着信時間は午前4時11分。
        通信ができるようになり、すぐに連絡をくれたんだと思います。
        本当に嬉しいですね〜

        私が着信に気づいたのは午前7時、そこから1時間。
        LINEで彼との通信を楽しみました。

        その後、バリ島で若手船員3人は陸上作業を終え、様々な話をしたそうです。
        夜の街にくりだし、酒をかわし熱く語ったそうです。
        いいですね〜♪

        そして、Sくんの出港当日
        若手3人で語り合う写真がバリ島から送られてきました。

        IMG_0550.JPG

        IMG_0551.JPG

        IMG_0552.JPG

        出港がせまったS君に対し、2人の先輩若手船員が激励している写真。
        素晴らしいですよね〜
        数年前まで、こんな写真はあり得なかった。
        S君の笑顔を見てほしい清々しい。

        この後、S君は私にLINEをくれました。
        「周りの人や、吉田さんに支えていただけて僕は本当に幸せ者です。」
        「怪我しないように努めます!では行ってきます!」


        IMG_0549.JPG

        そして彼はまた、遥か洋上へと旅立っていきました。
        彼の笑顔の奥にある闘志は凄まじいものがあります。
        頑張って欲しい。成長してほしい。
        一回りも二回りも大きくなって帰って来て欲しい。

        激励していたF君からもLINEが届きました。
        「S君にミナミマグロ操業の大変さを煽ってやったら逆にやる気になってました」
        「彼は強いと思います」


        私はこう返しました。
        「あいつはそんなヤツです。体は細いけど気持ちの強さは尋常じゃない」
        「冗談じゃなく、ウカウカしてると負けちゃうぞ。」
        「あいつの成長スピードは本当に速い!」


        それに対しF君もすぐに返信してきました。
        「負けられないですね」
        「前も今も同じ気持ちです」
        「誰にも負けません」
        「半年後、吉田さんに会えるのを楽しみにしています!お元気で!!」


        F君らしいです。

        20代前半の彼らとのLINEの記録を何回も読み返している。
        読み返すたびに、私の心がジーンとなる。
        何度も何度も読み返し、そしてまたジーンとなる。
        若いヤツらが一生懸命頑張る姿ってとても気持ちが良い。
        写真だけで偉大なほどのエネルギーを感じ取れる。

        自分が成長出来ない理由を彼らは人のせいにしない。
        苦難を乗り越え、もがき苦しみながら自分で掴み取っている素晴らしいヤツらだ!
        こんな人たちを1人、また1人と私は生みだし
        若者の成長に関わることができる。
        彼らのおかげで、真っ暗だった漁船漁業の未来に光が差し込んでくる。
        彼らのおかげで、私は充実した日々を過ごすことができる。

        本当にありがとう。
        感謝の気持ちでいっぱいです。

        旅立ったS君は挫折しそうな時「もぐらの唄」を聞いて頑張っているのだそうだ。

        この先もいろいろあんだろう
        それならその度にがんばろう
        転げそうになっても踏ん張ろう
        そうやって俺は強くなろう

        この道選んだのも Jah guide
        何一つ後悔は無い
        Never ever die やるしか無い

        決めたら最後までやり遂げよう
        泣いても笑っても 人生は一度きり

        また一からでもいいから
        馬鹿にされてもいいから
        いくつになっても進む俺はこの道を


        EXPRESS「もぐらの唄」


        いくつになっても進む道を、私も応援し続けたいと思います。
        ん?彼との年齢差25歳を考えると。。。途中までかな(笑)



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        | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
        洋上で成人を迎えた新人達、本当におめでとう!
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          つい先日まで「新年あけましておめでとうございます」と言っていたのに
          もう18日も経っています〜月日の経つのは本当に早いなぁと思います。

          先日の11日は「成人の日」で、スーツや着物を身にまとった
          初々しい新成人たちを街のあちこちで見かけましたよね。
          自分もあんな頃があったのに、もう親の世代になってしまいました〜
          私と同じように思っている人も多いのではないでしょうか(笑)

          今年の成人は平成7年4月2日〜平成8年4月1日生まれの方となり、全国で121万人が新成人誕生となったようです。

          ですが、テレビをつけると
          成人式を妨害し、暴れまわる輩が次々と映し出され・・・なぜそのような事をするのか
          まったく理解不能な行動であります。

          こんな晴れの成人式の日にも、洋上で必死に頑張る若者がいることを忘れてはいけません。

          気仙沼地区の遠洋マグロ漁船等に乗船し、洋上で新成人の仲間入りをしたものが5名おります。

          マグロ漁船の中で細やかでも
          何かしらの、成人式っぽいことをやってくれればいいなぁと思っておりました。
          そんな中、洋上から届いたのがこの写真。

          004.jpg

          002.jpg

          かな〜りブカブカなシャツとジャケットです(笑)
          これは漁労長さんが、自分のものを着せたのだと思いますが
          彼も本当に嬉しそうですね!
          よかった、よかった!!!!

          まだ若手が少ない遠洋マグロ漁船にとって、成人を迎える乗組員が船内にいる機会はそんなに多くはなく
          恒例行事ではないのです。
          そんな中で、このようなミニ成人式をしていただくことは
          彼の日頃の努力を皆が認めている証であり
          乗組員から彼への労いの気持ちからくるものであります。

          彼の笑顔は
          何を着たか、何をいただいたかではありません。
          自分のために、このような催しをしていただいたことへの感謝の笑顔なのだと思います。
          これをエネルギーにして、これからも頑張ってくれることと思います!

          私の手元にある「漁業通信」にはこう書いてあります。
          8昭福丸=操業中
          今日もマグロと闘っていることを意味している。

          全国各地で成人式が開催されたと思いますが、日本から遠く離れたインド洋上で
          小さな、小さな
          でも、幸福な成人式が催されたことをブログを読んでいる皆様にも知っていただきたいと思います。

          プライバシーがあるので、詳細には言えませんが
          この他にも福徳丸、大功丸、祥洋丸、明神丸に乗船している若き幹部候補生たち。

          成人おめでとうございます。これからも失敗を恐れることなく新しいことに挑戦してください!

          応援してるぞ〜!


          自分の価値を他人の評価で決めてはいけない。
          レス・ブラウン
          (米国の作家・講演家、テレビパーソナリティ、1945〜)



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          | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 10:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
          新年あけましておめでとうございます!
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            新年あけましておめでとうございます。
            皆さまはどのような年末年始をお過ごしでしたでしょうか。

            私と言えば、年末の大掃除が終わらず
            年を越しても大掃除(笑)
            普段の怠けが大きなしっぺ返しとしてわが身に降りかかる、そんな日々でございました。

            平成28年も4日となりましたが
            今年も様々な経験をさせていただき、さらに一回り大きな人間になりたいなぁ〜と思い描いております。

            IMG_1671.JPG

            昨年は本当に多くの皆様からお問い合わせをいただき、選抜した18名(震災以降70人目)を洋上に送り出すことができました。
            さらには、今春乗船予定の新規学卒者4名も獲得でき、例年通りの実績を残せることになりました。
            気仙沼の船主さんやそのスタッフの方々、そして各船乗組員が一丸となった賜物であります。

            このような実績を上げ続け丸4年を迎えようとしています。
            今までの努力ではこれからの1年は大変厳しいものになると思います。
            かといって、更なる努力というと実行し続けることが難しくなります。

            今までも新しいアイディアを追加し
            古いものや時代的に合わなくなったものを切り捨ててきたので、だいぶ精査されてきたと思うのですが
            更なる進化を遂げるため、頭を切り替え
            初心に帰り1から再構築していこうと思っております。

            この1年もいろんなことがあると思います。
            辛いこともあるだろうと思います。

            そんな時は映画でいうクライマックスだと思い
            ハッピーエンドに向かうための盛り上がりの部分だと思い
            真正面から受け止めたいと思います。

            辛い事から逃げては、最高のハッピーエンドを迎えられないからです。

            今年も昨年以上にワクワクしながら1年を過ごしていきたいと思います。

            今までの自分を大きく「超える」ことが、今年の目標です。

            どこからか諦めの
            言葉が聞こえてきても
            諦めたくないのなら
            諦めずに進めばいい

            先駆者になりたいなら
            願い続ければいいんだ
            上手くいかなかった時の言い訳ばかり考えていないで。

            超えろ自分の限界を
            超えろ昨日の努力を
            超えろ誰かの予想を
            超えろその力があると信じて


            槇原敬之(「超えろ」歌詞)



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            | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 13:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
            平成27年12月28日。今年最後の更新となります。
            0
              今日は12月28日。

              平成27年最後の更新となります〜

              過ぎてしまえば、月日の流れは本当に、本当に早いものです。



              この1年も、このリクルートブログ「漁船員になろう!」をご愛読いただきまして

              誠にありがとうございました!



              「ブログ読んでます!」と様々な方からお声掛けいただき

              本当に多くの方々と出会う事ができました。

              おかげさまで、とても充実した1年を過ごし

              そして終えようとしています。



              皆様にはとても感謝をしております。

              ありがとうございます。



              多くのお問い合わせ、申し込みをいただいた方の中から

              18名の若者が選抜され、洋上へと旅立っていきました。

              平均年齢は23歳という、本当に若い方ばかりです。



              さらに、来春卒業の新規学卒者4名に内定を出すことができ

              合計22名の若者と出会う事ができました。

              それと同時に私の大切な家族の仲間入りをしたことになります。



              これは震災前の状況から見ると約10倍の実績になります。

              受入れ総数(震災後)は70名。内定者を含めると74名にまで達しました。

              その中の定着率も非常に高いのです。



              国家資格である海技士免状を取得し幹部として再乗船した者も10名になりました。

              この10名の中でも、更なる上級資格を目指す者が2名もいるのですよ。

              とても素晴らしい流れです!



              来春以降に、新規に海技士を受験する者が5名を予定しており

              来年はさらなる高みを目指すことが出来そうです。



              漁船漁業は全国的にみると、どの地区も後継者不足に頭を抱えております。

              既存乗組員の高齢化が進み、日本人乗組員の減少を止める事ができないでおります。

              その救世主となるものが未経験の若手乗組員です。

              彼らを大切にしていかなければ、壊滅していくのが目に見えており

              全国から大型船舶というものが消滅してしまいます。

              漁船だけではなく、全ての船舶に言えることです。



              私としては、この状況を許すわけにはいかず、V字回復させるべく

              地道に一生懸命努力していくしかないわけです。



              現在の後継者育成事業というものを例えて言うならば

              干上がってしまった海を以前のように満たすためにはどうしたらよいのか?ということです。

              あまりに少なくなった海水になすすべがなく、頭を抱え、行動に移せないのが他地区の現状のようです。

              それも十分に理解できます。

              今ここで少数の人間が頑張ったところで「焼け石に水」ではないだろうか?と思うのも当然です。



              では、どうすればいいのか?



              答えは簡単です。

              「海に流れる川を全国でどんどん作っていくしかないのです。」

              夢のような構想を描いてもはじまりません。

              干上がっていくスピードよりも川から流れだす水の量を多くすれば、おのずと海はもとに戻っていくのです。

              しかも、以前よりも若々しい生き生きとした素晴らしい海に生まれ変わるのです!



              気仙沼地区も以前はチョロチョロと流れる小さな川でした。

              諦めずに河川工事を進め、少しずつ川を拡張し、今ではだいぶ大きな川になりました。

              でもまだまだ十分な量ではありません。



              全国に川を何本も作り、大きくしていけば、必ず海は生まれ変わります。

              徐々に川を大きくするとともに、1滴の水も無駄にせず海に供給すればいいのです。



              どうすればいいのかと頭を抱えているその瞬間に何かできることがあるはずです。



              これは私のようなリクルーター、受け入れる船主、育てる現場が一体になることがとても重要です。

              「言うは易く行うは難し」と思う方も多いと思いますが、たった一人でも熱く、必死に行動すれば

              その想いというのは必ず連鎖し、それが全体の熱い想いになっていくものです。



              気仙沼地区はどの業界から見ても非常に稀なシステムになっています。

              募集や人選はすべて宮城県北部船主協会に一任され、主に私が全国を駆け巡り募集活動を行い、面接し、若者を集めてきます。

              その若者を各船主に紹介し、面談が行われ、受け入れていただきます。

              受入先も入港状況や受入れ状況を考慮し私らが判断いたします。

              時には乗船させる船舶も指定するのです。



              それを

              ほぼその通りに受け入れていただくという素晴らしい流れになっています。



              IMG_1751.JPG



              IMG_1742.JPG



              IMG_1749.JPG



              これは東京で12月に開催された漁業就業支援フェアのもようです。

              「漁師にでもなろうか」という方が多かったこのフェアですが、最近では「漁師になりたい!」という熱い方々が多く

              とても盛り上がって来ています。



              気仙沼方式は非常に珍しく、全体の人選を1人の人間が一括して行う事に異論もあったようです。

              漁業就業支援フェアに参加している他業種の方などは

              「自分の船の人選を他人に任せるのはおかしい」

              「マグロ漁船はやる気がない」等とささやいていたようです(笑)



              それは当然のことでしょうね。



              気仙沼の活動が全国的に報道された今では、誰もそんなことを話す方はいません。

              新しい形として全国に広まってきてさえいます。



              この流れを理解し、応援してくれる気仙沼地区の船主さん、そしてそのスタッフの方々。

              実際に洋上で育成してくれる乗組員の方々には大変感謝しています。



              そして、関連業者の方々にもありがとうを伝えたいと思います。

              気仙沼地区の後継者育成の輪は関連業者にも伝わり、もの凄く応援してくれています。

              気仙沼にやってきた若者に「頑張れよ!」って声掛けしてくださるのです。



              次々来る若手船員を楽しみにしてくださってる方もいらっしゃいます。

              「今度●●丸に乗る若い奴はどんな奴かな?ちょっと会ってくる!」という感じです。



              多くの皆さんのご協力や応援のもと

              今年も多くの若者を送り出すことができました。

              来年も、今年以上の実績を生み出すべく精進していきたいと思いますので

              応援方、よろしくお願いいたします。



              若手船員を確保するのもさることながら、私の後継者も生み出す必要がありますね(笑)

              興味のある方いますかね?



              平成27年、やるべきことはすべてやりました。一片の悔いもありません。

              平成28年、さらなる新しいアイディアも盛り込んで、ガンガンやっていきたいですね。楽しみな1年です!





              幸せに成功したければ、自分らしい人生を生きることに集中して

              お金や成功することを忘れることが大切なんだよ。


              本田健






              皆さん、良いお年をお迎えくださいね。





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              | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 11:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
              新たに2人の若手幹部船員が誕生しました!
              0
                このブログで何度も話している事なのですが
                1人の未経験の若者が大型漁船に乗船し、海技士という国家資格を取得するまでには3年という時間(乗船履歴)を必要とします。

                甲板部の経験を積めば海技士(航海)を取得し、機関部の経験を積めば海技士(機関)を取得する。
                これらは別々の資格であり「一気に2つ取得してしまおう〜」なんてことは出来ません。
                どちらの道に進むのか、最初に決める必要があるのです。

                乗船履歴は国土交通省が「養成機関」と認定した水産学校等を卒業しない限りは無条件に必要になります。

                しかし、高齢化が進んだ現場に若手がどんどん乗船しており、育成は進んでいるのですが
                我々としても3年という時間はとても長く感じます。
                以前から必要乗船履歴の短縮の声を上げてはいるのですが、これを管理する「船舶職員及び小型船舶操縦者法」という法律は
                STCW条約という国際条約からきているものであり
                私達の声が受け入れられることは非常に難しいのが現状です。

                それを打開するには世界中の船舶が規則を守り、事故率の急激な減少が必要になってくるのかもしれませんが
                望むことは現実的でありません。

                そんな中で、ど素の若者が気仙沼にやって来て
                3年という厳しい経験を積み海技士試験に挑んだ若者が2人おります。

                海技免状.jpg


                遠く広島県尾道市に渡り、海技士養成訓練等を約3か月に渡り受講し
                海技士という尊い資格を取得して、再び幹部船員として乗船してくれています。
                これはとても素晴らしい事です!!

                震災以降に海技士を取得して、幹部船員として洋上で奮闘している若者が10人になりました。
                これはとんでもない数字です!!

                年に1人しか新人が乗船しないという時代があったんです。
                そして、その中で幹部船員になる人間は10人中1人と言われておりました。
                10人の幹部船員を育成できたという事は
                震災から約4年半で100年分の育成ができたという、どんでもないことなのです。
                これを言うと笑われるのですが、この凄さを理解してないからです。

                平成24年にブログを通じた募集を提案し、若手幹部船員の育成を掲げた当初は
                「今さら・・・」
                「焼け石に水・・・」
                「乗組員の問題は吉田くんが頑張ったところで何とかなるものではない・・・」
                など、貴重なご意見も多数頂戴しましたが

                5年後に「あの時に後継者育成をやっておけば、もしかしたら技術の伝承が出来たかもしれない」という後悔はしたくない!!

                もうやるしかないと意を決し、労働時間や休日もメチャクチャな状態で頑張ってきました。
                日を追うにつれ、私に賛同し洋上で頑張りたいという若者が増え
                同時に各船主さんを含む多くの賛同者もあらわれ、おかげさまで特に大きなトラブルもなく順調に実績を積み上げてきました。

                本当に嬉しく、感謝の言葉しかありません。
                今回、がんばってくれた若者2人には
                本当にご苦労様でした。
                心から「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。

                ただ
                これは私の手を離れる瞬間でもあります。
                何となく、子育てを終えたお父さんという感じがしないでもありません(笑)
                少々、センチな気分です。

                10人の幹部船員の育成。
                これは大きな区切りを迎えただけでありゴールでもなんでもありません。
                マラソンで言えば「給水地点」なんでしょうね。

                完全な夢物語にはなりますが
                20年後の未来、若手漁船員であふれる気仙沼港。
                私はその時65歳。
                そこにいる若者のほとんどの育成に私が関わった事になるのでしょう。
                そして、気仙沼港にいる船長や機関長、さらには漁労長までも駆け出しの頃から知っている事になるのです。
                いや〜これを考えただけでワクワクします♪

                この夢の実現には様々な問題を克服していく必要があります。
                今の私の立場ではどうしようもない事もあります。
                本当に難しい事だと思っています。
                しかし、難しいからと言って諦めるのは簡単なことです。
                事業開始当初は今現在の状況を作り出す事すら不可能と言われた領域でした。
                でも、現実として今ここにあります。
                諦めなければ必ず成功するのです!

                今回、海技免状を取得した2人については私の手を離れますが
                これからは同じ夢をもつ仲間として大切に付き合っていきたいと思います。

                来夏には4〜5人が海技士試験を受験する予定。
                若手がどんどん育ってます。
                がんばりましょう!


                この道より
                我を生かす道はなし、
                この道を行く。

                武者小路実篤(1885〜1976 日本の小説家・詩人・劇作家・画家)



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                | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 10:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
                距離を越えた心のつながり
                0
                  このブログで何回も紹介している「洋上日誌」
                  初航海から2年間継続して書かせている。
                  はじめは事業遂行の必要書類のひとつであったが、知ってるようで知らないリアルな洋上生活が面白く
                  ブログで紹介するようにしたところ
                  またたく間に人気コーナーとなり、「洋上日誌」があってこその「漁船員になろう!」というまでになりました。

                  先日、インド洋で操業する遠洋マグロ漁船に乗船している22歳の新人漁船員Fからいつものように洋上日誌が届いた。

                  P6186617.JPG

                  この航海はすでに1年を超える長期航海であります。

                  私は最近、洋上日誌に返事を書くようにしています。
                  以前から書こうか、書くまいか悩んでいました。
                  若者が45歳のおっさんから手紙をもらって嬉しいだろうか?
                  親でも兄弟でも友達でもない私から手紙をもらって嬉しいだろうか?
                  と思っていたからです。

                  でもある時、福岡県出身の19歳の新人たちから苦悩が綴られた日誌が送られてきたので
                  思い余って激励のメールを船主経由で洋上に送りました。
                  その少年たちが航海を終え、船主協会にやってきたとき
                  「吉田さんからのメールをベットに張り毎日読んで頑張ってました。凄いエネルギーになりました!」
                  というのです。
                  私は彼らの親と同年代ですが、応援する想いに年齢や立場など関係ないのだなと初めて知った瞬間です。

                  それから数か月。
                  忙しさにかまけて時が過ぎてしまいましたが、忙しくても行動に移そうと思えるようになりました。

                  さっそくFの「洋上日誌」に返信しました。
                  日誌は、思うほど技術を習得できていない自分に大きな焦りを感じ、自分の能力の低さを悲観する内容でした。
                  実のところそのような事はまったくありません。
                  やる気があり過ぎる故のマイナス思考に陥っています。

                  彼の好きな野球を例にとり、思考をプラスに転じられるように
                  私の想いをメールにぶつけてみました。

                  抜粋で紹介します。

                  研修日誌を受け取りました。
                   
                  相変わらず貪欲に仕事に打ち込んでる姿に感動してます。
                  本当にそう思います。
                  Fが震災後32番目の新人として洋上に飛び出しましたが
                  今、船主協会では63番目の新人を育成しております。
                   
                  焦り過ぎではないでしょうか?
                  それだと周りが見えなくなりますよ。
                   
                  野球は球をバットであててヒットもしくはホームランをかます訳だけど
                  Fはバットに球を当てることだけに集中しているように思えます。
                  振り上げたバットを腰を使い、どのようなラインで振り下ろすかが重要なんじゃないでしょうか?
                  当てた後の振り切りもそうですね。
                   
                  とても焦り過ぎのような気がしてなりません。
                   
                  周りをよく見て、じっくりと腰を据えて考えてみてください。
                  一見関係ないような事柄や考え方がとても重要になってくることが往々にしてあります。
                  気楽に考えることだって時に大切なのです。
                   
                  「1年の航海に行ったのに、これしかできないの?」って思われるのが不安なのでしょうか?
                  誰もそんなことは思いませんから、安心してください。
                    
                  あなたを信じてます。いつか本当の一人前になれることを信じてます。
                  焦らず、じっくり頑張ってください。
                   
                  それから、危ない思いをしたようですが気を付けてください。
                  だいぶ「ヒヤリ」したと思います。
                  この「ヒヤリ」「ハット」は1件の大事故の前には300回のこれがあるそうです。
                  今回の件を肝に銘じて、1件の大事故にならないように反省した方がいいです。
                   
                  今度、帰ってきたらお酒を飲みに行きましょう〜楽しみにしてます!
                   
                  また、機会をみてメールしますね!!
                   
                   吉田



                  数時間後

                  船主協会の電話が鳴り、それを受けた女性職員が
                  「吉田さ〜ん、●●丸のFくんから電話ですよ!」というのです。
                  「は?」と思い、電話に出ますとやはり彼です。

                  「メールを受けとりました!ありがとうございます。」
                  「こんな事までしていただいて、申し訳ありません。」
                  「書かれている事は機関長にも言われます」
                  「あと(操業も残り)少しですから、頑張りますから〜」

                  メールを送ったことへのお礼の電話でした。

                  洋上からの電話は高価で、長電話をするのも悪いので
                  短めの会話で切りましたが、インド洋と気仙沼。
                  何千キロ離れているか分かりませんが、心が繋がったような気がしました。

                  相手もそう思ってくれたからだと思います。

                  この繋がりがパワーとなり、残りの航海を駆け抜けてくれたら嬉しいですね!
                  育成はあくまで人間対人間。
                  教えたから覚えるだろう、覚えなければダメなヤツ
                  こんな簡単なことではありません。
                  思いやりと感謝でしか繋がらない人間関係。損得を越えた世界です。

                  繋がりのパワー、信頼関係は全ての困難をいとも簡単に克服するほどのパワーを持っています。
                  いくらお金を積んでもこのパワーは買う事ができません。

                  厳しく育成することを否定はしませんが、信頼関係がないままだとお互いが「頭にくる!」だけで終わり
                  発した言葉も良い方向には理解できません。
                  自分の事を思って先輩方は厳しくしてくれるという、信頼関係からくる理解がなければ意味がないわけです。

                  厳しい洋上生活を少しでも豊かなものにするため
                  新人らか少しでも笑顔になってくれるのであれば
                  この「メール活動」を続けていきたいと思います。


                  相手を説得する場合、
                  激しい言葉をつかってはならぬ。
                  結局は恨まれるだけで物事が成就できない。

                  坂本龍馬



                  【カツオ・マグロ漁船の求人(募集)、給料等に関するお問合せ先】
                  名 称:宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所
                  住 所:宮城県気仙沼市港町508-2 福徳第二ビル2階
                  電 話:0226−22−0793・22−6116(月〜金)
                  メール:senkyo☆biscuit.ocn.ne.jp(☆部分を@に変えてください)
                  土日祝日用メール:boshu-info☆willcom.com(☆部を@に変えてください)
                  担 当:吉田
                  | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 15:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
                  夜に一服、月を眺めて
                  0
                    今日は少しロマンチックに語りたいと思います(笑)

                    S0156037.JPG

                    私は愛煙家です。もう20年以上になるでしょうか。
                    やめよう、やめようと思いながらも
                    こんなに長く吸い続けております。
                    ダメですね〜

                    ウチには小学生の子供が2人いますので
                    煙草とライター、ポケット灰皿を持ち、コソコソと外にでていきます。
                    いわゆる「ホタル族」ですね。
                    夜、月を見ながらの一服は私の心をとても癒してくれます。

                    何を考えてるかと言えば
                    洋上で頑張っている新人達、ひとりひとりの事を考えてます。
                    「あいつはもう半年になるけど、船でやってるかなぁ〜」
                    「あいつはお調子者だから心配だなぁ〜」
                    「あいつはそろそろ帰国してくるけど、なんて言葉をかけようかなぁ〜」
                    色々考えます。

                    世界中の海で働く新人達と繋がる唯一のものが月です。
                    太陽は眩しすぎて見る事はありませんし、星もいちいち見る事はないと思います。
                    月だけは必ず目に留まります。

                    大西洋で頑張っている奴らとは完全なる共有はできませんが
                    同じものをみて、想いをはせるのは同じだと思っています。

                    彼らの頑張りを、このドラマをマグロに載せてブランド化できないだろうか。
                    こんなにも苦しい想いをして漁獲してきたマグロにストーリー性を持たせることはできないだろうか。
                    マグロ好きな日本人、世界の人に発信できないだろうか。

                    近海マグロ延縄漁船で漁獲しているメカジキなどもそうだ。
                    最近はコラーゲンが豊富な「ハーモニカ」という部位が注目を集めましたが
                    あんなにも美味いメカジキが、普通に流通されているのが不思議でしょうがない。
                    とても凶暴な魚であり、漁獲するのはいつも危険と隣り合わせ。
                    大変な作業なのです。
                    メカジキをもっと全国の人にも知ってもらいたいと思います。

                    彼らの苦労が少しでも身を結ぶように、労働対価としてもっと多くのお金を渡せるように
                    考え、行動していきたいと思います。

                    煙草を吸うまでの3分間。
                    毎日、こんなことを考えております。

                    新人達は全国から私を頼って気仙沼に来てくれている。
                    私は彼らに幸せになってもらいたい。
                    気仙沼に来て良かったと言ってもらいたい。

                    ブログの開設当初は気仙沼市復興のため、気仙沼港発展のためと思っておりましたが
                    今はそんな想いはかなり小さくなっています。
                    彼らひとりひとりの成長を心から願うばかりです。

                    教育とは
                    流水に文字を書くような
                    はかない仕事です。
                    しかし、それを岩壁に刻みつけるほどの真剣さで
                    取り組まなければならない。

                    森 信三(1896年(明治29年) - 1992年(平成4年)日本の哲学者・教育者)



                    漁師をめざし
                    カツオ・マグロ漁船漁業に興味のある方は是非ともお問い合わせください。



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                    | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
                    祝!リクルートブログ「漁船員になろう!」3周年
                    0
                      報告が大変遅れてしまいました。
                      このリクルートブログ「漁船員(漁師)になろう!」が平成27年2月1日で3周年となりました!

                      開設したのが震災の混乱が残る平成24年2月1日。

                      震災で気仙沼市が全国から注目を浴び、Googleやyahooが被災地発信の情報を優先的に上位表示させることを表明。
                      スマートフォンの普及率が25%を越え、多くの若者の手元に情報を発信できる環境が整いました。
                      平成24年1月はそんな状況でした。
                      ブログまたはホームページで情報を発信していくことは以前から考えており、これ以上ない絶好のチャンスをものにしようと
                      即座に行動をおこしました。

                      1ヶ月をかけて向こう10年のスケジュールをたて、これを確実に遂行するためには今何をすべきなのか
                      自分もワクワク楽しみながら進めるためにはどのような手法が最適なのか
                      休暇も取らず、思うがまま書き出しました。

                      ホームページを作るノウハウはあるものの、スピード感に欠けることから「ブログ」という手法を選択。
                      文才に欠けているという不安はあったものの、熱く語れば伝わるはずと
                      半ば見切り発車でのスタート。
                      今では笑い話なのですが、当時は将来的に「書籍化」することを念頭にしておりました。
                      このような考え方をすることで、震災で先が見えない中、とてもワクワクしながら日々を送っていたことを思いだします。

                      書籍化するにあたってどのような事をすべきか?
                      取り急ぎ、三陸新報に連載できるようになろう(笑)
                      なんて真剣に考えてました。

                      当時の目標は5年(平成29年)で50人を洋上に送り出す。
                      10年後(平成34年)には100人に到達。
                       
                      人には話せば笑われ、年間1人乗るか乗らないかの現状で10年後に100人なんて絶対無理
                      素人をそんなに集めても採用してくれるのか???
                      他県から若者を連れてきても、一人前の漁師になんてなれるはずがないだろう?
                      ブログを書くだけで人がそんなに多く集まってきたら誰も苦労はしないよ。

                      世間の評価はこんな感じでした。
                      それも当たり前です。それほど大きな、とてつもなく大きな目標なのですから。

                      当の私と言えばショックを受ける事もなく、悔しいと思う事もありませんでした。
                      根拠のない大きな自信に満ち溢れていた私は「俺なら出来る」としか考えていなかったからです。
                      厳しい評価をいただいた方を恨む事もなく、数年後、私にどんな顔をするのか楽しみでさえありました。

                      実際に行動をおこしてみると
                      約2週間が経過するころには全国から問い合わせが相次ぎ、パニックになったほどです。
                      1〜2社だった求人もどんどん増え始め、今ではいくら紹介しても間に合わないほど。
                      嬉しい事に洋上の漁労長からも「後継者を育てたいので、ぜひ紹介してほしい」と連絡が入るほどになりました。

                      5年後に見据えていた50人という数字も約2年半で達成。
                      目標達成率200%という、とてつもない数字です。

                      三陸新報にブログを連載するという夢も「海の男にあこがれて」という形で連載することができました。
                      夢に留まらなかったのです。

                      心配していた定着率、特に1年航海となる遠洋マグロ延縄漁船の定着率が心配でした。
                      1航海を終えたら8割くらいの人が辞めてしまうのではないか・・・
                      とても心配でした。
                      結果はその逆で、1年航海を終えても8割以上の人が再び海に旅立っていくのです。

                      海技資格を取得し、幹部となる新人も一昨年で4人、昨年で4人
                      今年はそれ以上の幹部漁船員の輩出を見込んでおります。

                      PRの一環として、様々なメディアに年間6回登場という目標もありましたが
                      昨年は15回を数えるなど、全てが想定外の連続でした。

                      そう、応援していただける方の多さも想定外でした。
                      本当にありがたく、感謝の言葉しかありません。
                      ありがとうございます。

                      強い想いで、皆の意見を聞きながら、協力を得ながら、もちろん感謝も忘れず
                      諦めずひらすら前を向き突き進んでいけば、絶対無理ということはないのだと思います。
                      ワクワクを忘れず、楽しんで活動することで、多くの方の協力が得られ
                      想像もしていなかったスピードで目標が現実となり、また新たな目標が作られていくのです。

                      私の最終目標はまだまだ先です。まだやりたい事の一部しかできていません。
                      若い漁師でにぎわう気仙沼港を作り出すという奇跡を現実にするまで
                      私の活動は続きます。
                      1人1人を大切に育成し洋上に送り出す。
                      洋上に向かう者を両手を振って送り出し、航海を終えて帰ってくる者を両手を広げて迎えるあげる。
                      ひたすらこの繰り返し。

                      奇跡のブログ「漁船員になろう!」はまだまだ続きます。

                      S0106029.JPG

                      平成27年2月12日出港岸壁にて、今年2人目となる新人の旅立ちがある。
                      お時間のある方は、ぜひとも見送りに行ってほしい。


                      失敗というものは、自分が失敗だと認めてやめたときが失敗なのだ。
                      失敗することによって経験を積んで、より新しい事ができる。
                      それは失敗ではなく成功へのプロセスだ。
                      成功へのプロセスで諦めたときに失敗がある。
                      だから、自分は死ぬまで失敗はしない。
                      なぜかというと死ぬまでやり続けているから。

                      本田宗一郎


                      【カツオ・マグロ漁船の求人(募集)、給料等に関するお問合せ先】
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                      | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | コラム・エッセイ | 13:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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