漁船員(漁師)になろう!〜宮城県北部船主協会

宮城県気仙沼市にある宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所(国土交通省東北運輸局認可)の公式ブログ♪
遠洋・近海カツオマグロ漁船等の新規乗組員(未経験者)を広く募集しております!
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Rookie Fisherman Diary (From Kyoto-119)
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    このブログを読んでいる皆様。

    お体に変わりはないでしょうか。

     

    最近はどうしてもこのような書き出しになってしまうのが嫌になりますね。

     

    新型コロナウイルスの影響で、日本はもとより世界中の日常が一変してしまい

    パンデミックの恐ろしさを強く感じてしまいます。

     

    先日も河北新報にこのような一面記事が掲載されてしまいました。

     

    IMG_1281.jpg

     

    マグロ漁船の重要な戦力となっているインドネシア乗組員に入国規制がかかってしまい

    出港できなくなっているという記事です。

    東日本大震災以降、必死に取り組んできた”新人船員の確保育成活動”にもブレーキがかかっているということであり

    一刻も早い収束を心から願うばかり。

     

    大げさな言い方かもしれませんが

    このようにマグロ漁船が足止めされるということは

    私も人生そのものが足止めされているという感覚であり、心のモヤモヤが全く晴れません。

    それだけ懸命に活動してきたのです。

     

    これから乗船するばかりとなっている新人達も6人おり

    不安な思いでいるだろうと彼らを案じる日々が続いています。

     

    近年のパンデミックで日本にも感染が広がったのが「香港かぜ」と呼ばれる新型インフルエンザ。

    実に50年前の出来事なのですが、一般財団法人海外邦人医療基金という団体のHPには

    日本でも約13万人が感染し約1,000人が亡くなり、世界では400万人が亡くなったと記述してあります。

     

    ただ、症状は季節性インフルエンザと大差なく

    時代的に医療機関の検査体制にも問題があったことから

    季節性インフルエンザと混在した数字になっているものと思われますし

    別なHPには「流行としてはかなり散漫たるものでその拡大もその進行もあまり著しくはなかった」とも記述。

    私の母親(75歳)も”香港かぜ”は知っているが、パニックになった記憶がないと言っています。

     

    ともあれ、”香港かぜ”の他にも1958年の”アジアかぜ(日本:約300万人感染・約5700人死亡)”

    1920年の”スペインかぜ(日本:約2380万人感染・約39万人死亡)”と日本も幾度となくウイルスの脅威と戦ってきたわけです。

    人類の英知を結集し、一刻も早い現代医学の答えを出していただきたいのと

    それまでの間は世界中の人々が一枚岩になってステイホーム。

     

    例えるなら、ウイルスはステルス戦闘機での攻撃であり、相手を察知することが出来ないのですから

    防御策ができるまでは身を隠すしか方法がないのです。

     

     

    気仙沼港の遠洋マグロ漁船全船が足止めされているものではなく

    多くのマグロ漁船が洋上で操業を続けております。

    今は外国の港にも寄港できない(または上陸不可)ので、感染リスクがゼロに近いことがせめてもの救いです。

     

    そこで働く新人乗組員はどのような暮らしをしているのでしょうか。

    最近、このコーナーで連続して紹介している京都府出身のAくんの暮らしを見てみましょう。

    彼の日誌はとても面白く、コロナコロナでピリピリした世の中をホッコリさせてくれると思いますよ(笑)

    それではスタートです。

     

    【1〜8週目まで】http://gyosenin-boshu.net/?eid=642

    【9〜24週目まで】http://gyosenin-boshu.net/?eid=660

     

     

    【第25週目】

    突然の休み通達。2連休とのこと。船長から世界地図をもらう。

    休み

    揚縄中、船長が可愛い声で「ハンカチーフください」と口ずさんでいた。

    おさぼり虫の汚名を返上したい。

    インドネシア船員のひとりにお菓子をあげたら、よほど嬉しかったのかお返しにダンスを披露された。

    いつも通りにしているのにブランが汚い(出来が良くない)。ヨリが思うように取れない。

     

    【第26週目】

    揚縄最後の日。片づけに慌ただしい1日だった。

    ペンキ塗り塗り

    謹賀新年。元旦も仕事。

    髪を切りたくなりインドネシア船員にお任せで頼んだら、タラちゃんに尾っぽを生やしたような髪型に仕上げられた。

    バリ島入港(コロナウイルス蔓延前)。バリ舞踊の鑑賞。華やかで音楽の雰囲気も楽しめた。

    バリ島出港。約2週間かけてJapanに帰る。

    ブリッジのプロッターでニューヨークを見ていたら船頭が飛んできた。

     

    【第27週目】

    ワッチ(当直)交代。交代番を呼びに行くといつも半笑いで寝たふりか部屋の隅に隠れているヤツがいる。

    このままではマズいので髪を再びカットしてもらった。

    船長から久しぶりに愛のムチをいただいた。プロッターの接触禁止令が出された。

    ビデオも漫画も飽きてきた。意味もなく腹筋をする。

    誰もいない船尾でひとりカラオケ。カラオケ行きたいなぁ

    室内ペンキ中に気分が悪くて吐いた。機関場からくるオイルの臭いだと思う。

    食欲がない。オイル臭の影響は計り知れない。

     

    【第28週目】

    仕事終わり、船長がデッキで独り黄昏ながら鼻をほじっていた。

    暇だなぁ

    ブリッジにて、仁王立ちした船頭が船の傾きとシンクロして前後に揺れていた。マイケルジャクソンみたい。

    いよいよ明朝帰還。辺りは船だらけ。灯台の点滅をボーっと眺める。

    しゃばの空気がおいしい。

     

    (一航海を終えて長期休暇中)

     

    【第29週目】

    出港予定がインフルエンザの流行(自分も感染)で3日の延期。不謹慎だが嬉しい。

    体がだるい。熱も吐き気もすごい。

    ※新型コロナウイルスが蔓延する以前の日誌です。

     

    【第30週目】

    薬のおかげで体調は回復。しんどかった。

    食欲が戻った。ゆっくり過ごす。

    出港、日本が遠くなっていく。

    船長にお土産のピコピコハンマーをプレゼント。機嫌が良くてよかった。

    ダイソーで大量買いした防止がキッズ用だった。

     

    【第31週目】

    今まで何をしてたんだと船頭に言われる。研修で習ったことが思い出せない。前川講師のおもしろエピソードしか思い出せない。

    揚縄開始。目指せ4億円!ありったけの鮪をかき集めろ!

    手足が筋肉痛。スナップも取れない。振り出しに戻った感じ。

    漁場の移動で5日間の休み。寝倒す。

    部屋に造花を飾っただけでペンション認定された。

     

    【第32週目】

    (インドネシア船員に頼んで)丸刈りにしてもらった。オマケなのか左側にピカチュウの尻尾みたいなラインを入れてくれた。

    驚くと「ママママ!」という船長が、本当に驚いた時には「バババババ!」ということを今日初めて知った。

    揚縄開始。魚がぜんぜんいない。

    今日も漁がない。オニカマスを初めて見た。

    魚がもりもり。我々チームの投縄成果なので、たいへん誇らしい。

     

    【第33週目】

    高所恐怖症の船長に頼まれて、マストのてっぺんまで登った。危ないので二度とやりたくない。

    先輩に(おもちゃの銃で)狙撃された。銃器をもたせてはいけないタイプの人だった。

    船長がピコピコハンマーを背中に装着してこちらをジッと睨んでいた。ヘマをしないように仕事に集中。

    カツオノエボシ(クラゲ)に顔面を刺された。強烈に痛くて泣いた。

    船頭からオリンピック応援タオルをもらった。行けたら行きたい。

    刺されて以来、青クラゲが揚がったらことごとく退治している。

    投縄中、ふざけて納豆サイズの小魚を釣針にかけたことを先輩から強く叱られた。

     

    【第34週目】

    先輩からピコピコハンマーでご指導いただきながら魚をひとりで最後までさばいた。

    船長により新たにひとり、インドネシア船員がドラえもん認定された。

    度重なる酷使によりピコピコハンマーの枝が折れてしまった。

    投縄の寝坊がバレて船頭からソフトなひざ蹴りをいただいた。

    次、航海中にスマホ触ったら海に投げると先輩から釘を刺された。

    魚がないなぁ

    近くで操業する台湾船を避けるための移動で今日は休み。

     

    【第35週目】

    新しいポイントで揚縄開始。初日はまずまずの釣果。

    1.6トンと初日の二倍。いい流れが来ている。

    我々のターンで流れが止まった。

    揚げられた青クラゲたちがあちこちでぶら下がり、風情だろうと言わんばかりに揺れている。

    軍手がスナップに引っかかりラインホーラーに巻かれそうになった。その時「おしい!」と叫んだのはやはり船長だった。

    普段おちゃらけていると、人にモノを言えないなと思った。

    冷凍長が日本で聴いた歩行者信号のメロディーを口笛でカバーした。ツボったのか一日中”ピッポー、ピッポー”言ってる。

     

    【第36週目】

    魚がないが当たり前の今日この頃。

    潮の流れが悪く、揚縄終盤にブラン約70本分のモツレが揚がった。デッキ上は枝縄とブランの山で埋まり、訳が分からなかった。

    ブランリール4号機が突如暴走した。巻かれ続けるブランを外そうと格闘するインドネシア船員たちはなぜか楽しそうだった。

    レーダーをいじっていないか船長に疑われた。前科があるので何とも言えない。

    投縄中のバカ騒ぎを先輩に注意された。幼稚なことで恥ずかしい。

     

    私は彼の日誌がすごく好きで、”洋上のエッセイスト”の称号を休暇中に与えた(笑)
    日常の切り取り方に天才的なものを感じていますw
    本人に話したら「初めて言われました!嬉しいですっ!」って喜んでました〜

    「船長にお土産のピコピコハンマーをプレゼント」
    普通、上司にこんなプレゼントしないよ!と思ってたら

    「船長がピコピコハンマーを背中に装着してこちらをジッと睨んでいた」
    使ってんのかーい!と突っ込みたくなる(笑)

    「先輩からピコピコハンマーでご指導いただきながら魚をひとりで最後までさばいた」
    必死に魚をさばいている横で、先輩が「そうじゃないだろ!」とゲキを飛ばしながら頭を「ピコっ」っと叩く姿を想像すると笑えてくる!

    「驚くと「ママママ!」という船長が、本当に驚いた時には「バババババ!」ということを今日初めて知った。」
    これは完全に地元ネタ!若い世代は言わないけれど我々世代以上には日常的な方言ですね。
    気仙沼ではこのように自分の感情を擬音的に表現することが多いです。

     

    例えば

    マグカップにコーヒーを溢れるほどになみなみと注がれたとき。

    「まままま」正確には”ま”と”ま”の間に小さな「ん」が入る感じの発音になります。

     

    なみなみと注がれたマグカップを倒してしまった時

    「ばっ!」驚いた感じで発音w

     

    倒れたマグカップからコーヒーが一気にテーブルに広がった時

    「ばばばばばばばっ!」ここで登場

    ”ば”が多いほど事態の悪化を示しますw

     

    一気に広がったコーヒーが、テーブルに置いていた大事な書類に達した時

    「ばーーーーーーーーーっ!!」

     

    コーヒーでびしゃびしゃになった書類を持ち上げて一言

    「やいーやっ」諦めた感じで

     

    テーブル中に広がったコーヒーを誰かにバレないうちに拭いてしまおうとしてるとき

    「さささささささっ!」

     

    まぁ、こんな感じで活用されております。

    (私は何を書いてるのでしょうか)

     

    彼の日誌を読んでいますと、洋上の楽しさと

    船長のノリの良さが伝わってきます(笑)

    まずは楽しく継続することが大事なのですが、少々おちゃらけ過ぎるかもしれないので

    オンオフをしっかりつけて頑張って欲しいと思います!

     

    前段は新型コロナウイルスの影響を重く書いてしまいましたが

    コロナ鬱になりそうな人も、彼の日誌で少しはホッコリできたのではないでしょうか。

     

    しっかり食べて、しっかり笑って、この苦難を共に乗り切りましょう!

     

     

    笑いとは、地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである。
    ニーチェ
    (19世紀ドイツの哲学者、1844〜1900)

     

     

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    電 話:0226−22−0793(月〜金)
    メール:senkyo☆biscuit.ocn.ne.jp(☆部分を@に変えてください)
    担 当:吉田鶴男
    | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | Rookie Fisherman Diary | 19:30 | comments(0) | - | - |









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