漁船員(漁師)になろう!〜宮城県北部船主協会

宮城県気仙沼市にある宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所(国土交通省東北運輸局認可)の公式ブログ♪
遠洋・近海カツオマグロ漁船等の新規乗組員(未経験者)を広く募集しております!
<< 連載企画 第40回「海の男にあこがれて」 | main | 連載企画 第41回「海の男にあこがれて」 >>
船員の色覚異常について
0

    東日本大震災以降、少子化が叫ばれ、人材不足が叫ばれている中でも

    日々、漁船員になりたい、漁師になりたいと多くの乗船希望のお問い合わせをいただきます。

     

    「震災以降の若者の受け入れ数100人突破!」

     

    このような見出しが新聞各紙を飾ったのもつかの間

    その数は間もなく120人になろうとしています。

     

    このように多くの若者と出会うのですが

    最近、気になるのが「色覚異常」の方と多く出会うようになったということです。

     

    ここから色覚について少し深く書いてみたいと思いますが

    私は医師ではなく、独自の解釈もあり表現に誤りがあるかと思いますので

    参考程度に軽くご覧いただければ幸いです。

     

    私がこの仕事をはじめた平成一桁の時代、色覚異常の方と出会うことはほとんど無かったのですが

    今は出会うことが珍しくなくなってきました。

    船員になる場合、色覚に異常がある方は大きな弊害(特に甲板部)となってしまいます。

     

    海上衝突予防法という法律があり、航行中に掲げる航海灯の色が掲げる場所によって指定されておりますので

    その色を識別できなければ夜間の航行に大きく支障をきたしてしまいます。

    それにより

    甲板部(甲板員、航海士、船長)の仕事に就くことが難しくなります。

     

    また、機関部(機関員、機関士、機関士)に関しては強度の色覚異常であっても従事すること可能ではありますが

    機関部場合は、海水や真水、燃料などのパイプが色分けしていることから

    色覚の状態が非常に悪い場合はその限りではありません。

     

    色覚異常の方が船員になる場合には、自分も受入れる会社も

    色覚異常というものを知り

    まず現状を確認することから始ります。

     

    学校で検査するので、色覚異常の方は自覚しているのではないかと考える方も多いと思いますが

    平成15年3月に文部科学省は学校で行う定期健康診断の必須項目から色覚検査を削除しているんです。

    それは、学校で先天性色覚異常を有する児童、生徒が差別や不利益を被らないよう配慮することを目的にしたもののようです。

    ここから色覚検査は任意となったわけです。

     

    表現を変えれば

    色覚に異常があったとしても、学校生活には特に支障がないので

    イジメ等の原因となりうる情報、劣等感を与えるような情報を与える必要はないという事でしょうか。

     

    しかし、これが新たな問題を生みます。

     

    色覚異常を知らぬまま育ち

    船員やパイロット、電車の運転士、警察官など

    色覚が問われる職業に就きたいと願う人達が、入職直前で夢破れるという大きな問題が報告され始めたのです。

     

    色覚異常は性染色体遺伝によるものですし

    生まれながらに違った色で見えている事から、親も本人も異常に気付きにくいのは確かです。

     

    私もきちんとチェックをしなかったのがいけなかったのですが

    乗船直前に色覚異常が確認され、トラブルになったケースを経験しております。

     

    そこから13年の時を経て、平成28年4月からプライバシーに極力配慮しながら原則再開となりました。

    あくまで原則です。

     

    この間に児童、生徒だった方は検査をしないまま大人になっているのですね。

     

    全国の学校を訪問していると分かるのですが、今も都道府県単位で扱いが違うのがわかります。

    福岡県は色覚検査をしているのに対し、我が宮城県はしていなかったり。

    私の中学生の息子の話だと、ようやく平成31年度から宮城県も色覚検査が必須となるように話してました。

     

    色覚異常の遺伝の確率ですが、男性が5%で女性が0.2%と言われております。

    男性の場合は20人に1人。

    船主協会では毎年60人〜100人(全員男性)の乗船希望のお問い合わせをいただくので

    毎年3〜5人の方と出会うことになります。

    意外と無視できない人数です。

     

    なぜ、男女比でこれほどまでに遺伝の確率に差があるのか?

     

    色覚異常は性染色体のx連鎖性遺伝をすることが知られており

    x染色体を1つしか持たない男性に多く発現することになります。

     

    IMG_0328.JPG

     

    男性の性染色体はXY、女性はXXから成り立ちます。

     

    男性が色覚異常の場合は、前段に述べた通りx染色体に色覚異常の情報が乗っているわけですから

    Y(赤字が色覚異常)となります。

    女性に色覚異常もなく、保因者でもない場合は

    XXになります。

     

    この2人の間に子供が授かった場合は次のようになります。

    左側が女性染色体、右側が男性染色体と考えると分かりやすいです。

    【男の子】

    女性染色体のどちらかのx染色体(X)と男性染色体のY染色体(Y)の組み合わせから[XY]となり

    男性の色覚異常は男の子には遺伝しない事になります。

     

    【女の子】

    女性のどちらかのx染色体(X)と男性のX染色体()の組み合わせから[X]となります。

    諸説ありますが、女性の場合は将来に子供を産み育てる時に子供の顔色を正確に識別できるよう

    正常なX染色体の色覚が使われることから、色覚異常染色体が遺伝しても色覚異常が発現することはないとされています。

    ただし、色覚異常の染色体が遺伝しているので保因者とはなります。

    染色体上の問題でありますし、色覚異常が発現していない事から

    保因者本人の自覚はないと思います。

     

    では、ここで生まれた女の子が色覚異常のない男性との間に子供を授かった場合はどうでしょう。

    男性=XY

    女性=X

     

    【男の子】

    女性のx染色体(X)もしく()と男性のY染色体(Y)の組み合わせになりますから

    50%の確率で(Y=色覚異常)になってしまいます。

    【女の子】

    女性のx染色体(X)もしく()と男性のX染色体(X)の組み合わせになりますから

    50%の確率で(X)色覚異常遺伝子の保因者となります。

     

    女性は2つ持っているX染色体のどちらも色覚異常の遺伝をしていない限り色覚異常が発現することがないことから

    女性の発現確率が低くなっています。

     

    色覚異常の方が船員になろうとした場合は、その状態により制限を受けてしまいますし

    男性の色覚異常の割合が5%であり、無視できない確率であることが分かっていただけたと思います。

     

    では、色覚異常の状態をどのように調べるのか?

    どのような制限を受けるのか記したいと思います。

     

    乗船前には必ず船員手帳を運輸局で作成し、健康診断を受ける必要があります。

    色覚検査は必須項目になっているので、必ず検査を受けるのですが

    船員手帳は乗船内定者しか作成できず、前段に述べた通り色覚検査が不合格だったから内定を取り消すというのは酷な話し。

     

    船主協会でも希望者全員に検査をしていませんが

    「疑わしい」という方の場合は、しっかり検査していいただいたうえで乗船内定をだしています。

     

    検査は「石原色覚検査表国際版第38表」をもって検査します。

    細かな緑系の点々の中にオレンジ系の色の点々で数字などが書かれているものです。

    これは検査された方も多いのではないでしょうか。

    それに不合格だった場合。

     

    次に「パネルD15」というテストを行います。

    色のパネルを薄い色から濃い色に順に並べていくようなテストです。

    これに不合格だった場合は、船長や甲板部職員(航海士)はもちろんですが、甲板部員にもなることが出来ません。

    強度の色覚異常と言えると思います。

     

    次に行うのが「特定船員色職別適正確認表」というテストです。

    これに合格すると、機関長や機関士等になることができます。

    不合格だった場合、申し訳ありませんが気仙沼地区では内定を出すことができません。

     

    私は様々な方に色覚検査を指示してきましたが、このテストの不合格者はまだ出ておりません。

     

    最近では、10万円以上する高価なものですが色覚補正メガネというものがあり

    正しい色を識別できるようにはなっているのですが、法律が追いついておらず

    裸眼での検査結果に限られているのが現状です。

     

    皆さん、分かりましたかね?

    小難しいことを立て続けに書いたうえに

    解りにくい駄文なので、ここまで読んだ方は疲れたのではないでしょうか(笑)

     

    今日は活動報告ではなく、このような事もあるという

    お勉強の時間となりました(笑)

    ご清聴ありがとうございました!

     

     

    逆境はそれまで開いたことのない魂の目を開いてくれる。

    モーリス・メーテルリンク

    (1862年 - 1949年 ベルギー象徴主義の詩人、劇作家、随筆家)

     

    --------------------------------------------------------------

     

    遠洋マグロ延縄漁船
    近海マグロ延縄漁船
    乗組員を大募集(未経験者可)しております!
    厳しい仕事であるけれど、大海原に漁に出て稼いでみたい!
    本気のあなたを全力でサポートいたします。
    本気になれる35歳未満の男性

    まずはご連絡ください

    ↓↓↓↓↓

    【カツオ・マグロ漁船の求人(募集)、給料等に関するお問合せ先】
    乗組員の募集(未経験者可)につきましては随時おこなっておりますのでお気軽にお電話ください!
    名 称:宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所
    住 所:〒988-0021 宮城県気仙沼市港町508-2 福徳第二ビル2階
    電 話:0226−22−0793(月〜金)
    メール:senkyo☆biscuit.ocn.ne.jp(☆部分を@に変えてください)
    担 当:吉田鶴男

    | 船員職業紹介担当 吉田鶴男 | 基礎知識 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









    http://gyosenin-boshu.net/trackback/583
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930 
    << November 2018 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + ランキング参加中♪
    クリックお願いします
    + プレビューランキング
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE