毎月、三陸新報に連載しております「海の男にあこがれて〜新人漁船乗船記」の第29回目の登場です。
今回の彼は、青森県の大間町出身の26歳。
海上自衛隊から遠洋マグロ延縄漁船の門を叩いてきました!
なかなかクールな彼ですが、寡黙な姿に好感がもてます。
彼の想いを追っていきたいと思います。
私が育った町は漁業が中心の街です。
子供の頃から浜の仕事を手伝ったり、遊ぶ場所も浜だったりと
海が生活の一部でした。
そんな環境でしたので、私も将来は漁師になるものだと思っていました。
しかし、現実は甘くなかったです。
漁師は収入が不安定であり、博打だと聞いていました。
親に反対され、私は自衛隊に入隊しました。
船に興味があり、海上自衛隊に約7年勤務していました。
このまま自衛隊で一生を終えるものと思っていましたが
あることをきっかけに漁師になろうと思いました。
マグロ漁師をめざして「遠洋マグロ延縄漁船」に乗船しました。
実際に操業してみて、この仕事は体力と根性と強い精神力が必要だと感じました。
操業場所によっては暑い、寒い、時化、そして睡眠不足です。
魚が揚がれば仕事は忙しくなり、寝る時間は短くなりますが、水揚げ高があがれば給料が増える。
そう思うと疲れなど忘れる事が度々ありました。
いつも大漁という訳ではありませんでした。
自然を相手にする仕事だけに苦労はいっぱいですが、少しでも多く水揚げできるように
仕事に励んでいきたいです。
以上
遠洋マグロ延縄漁船に乗り、インド洋を巡り、そして間もなく気仙沼に戻ってきます。
どんな顔して戻ってくるのでしょうか、私の顔を見ての第一声は何でしょうか。
楽しみなような、不安なような複雑な気持ちです。
大間のマグロ船を見て育ち、遠洋の世界はどんなふうに見えたのでしょうか。
1年の長期航海で彼は何を感じ、成長してきたのでしょうか。
これは会ってからじゃないと分かりませんね。
やっぱり入港してくるのを「楽しみ」に待ちたいと思います。
人のために何かしてごらん。
返ってくる「ありがとう」が生きる力になるよ。
水谷 修
(児童福祉運動家、教育評論家、元教師、夜回り先生、1956〜)
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